徹底解説!遺留分

「遺留分(いりゅうぶん)」とは・・・

遺留分とは、特定の相続人に対して最低限度に保障されている、遺産の取り分のことをいいます。言い換えれば、 相続人に保障された侵すことの出来ない相続分のことです。

  1. 遺留分の対象となる財産
  2. 遺留分の割合
  3. チャートで見るパターン別遺留分の割合
  4. 遺留分放棄

遺留分の対象となる財産

遺留分の対象となる財産は、被相続人の死亡時の財産だけではありません。被相続人の生前の贈与分も、遺留分の対象に含まれます。

遺留分の対象となるのは,「相続財産」+「一定の贈与分」-「負債」

遺留分の対象となる贈与は

  • 相続開始から遡って1年以内の贈与
  • 遺留分権利者に損害を与えることを知っていて行った贈与
  • 相続人への特別の贈与
  • の3つです。

遺留分の割合

遺留分が確保されているのは、配偶者・子供・直系尊属(父母・祖父母・曾祖父母 など)のみです。兄弟姉妹に遺留分はありません。それぞれの遺留分は以下のとおりです。

  • 相続人が配偶者だけの場合
    配偶者:1/2
  • 相続人が配偶者と子供の場合
    配偶者:1/4
    子 供:1/4
  • 相続人が配偶者と直系尊属(父母・祖父母・曾祖父母 など)の場合
    配 偶 者:1/3
    直系尊属:1/6
  • 相続人が子供だけの場合
    子供:1/2
  • 相続人が直系尊属(父母・祖父母・曾祖父母 など)だけの場合
    直系尊属:1/3

チャートで見るパターン別遺留分の割合

相続人各人の遺留分の割合は、被相続人の家族構成によって異なります。ここでは以下に6の例を挙げ、相続人ごとの遺留分の割合をご紹介します。

  1. 被相続人に妻のみがいる場合
  2. 被相続人に妻と子供1人がいる場合
  3. 被相続人に妻と子供3人がいる場合
  4. 被相続人に子供のみがいる場合
  5. 被相続人に子供がいない場合
  6. 被相続人に兄弟だけがいる場合

1.被相続人に妻のみがいる場合

1/2という割合です。

妻に1/2という割合

2.被相続人に妻と子供1人がいる場合

1/4子供1/4という割合です。

妻と子1人の遺留分割合の図

3.被相続人に妻と子供3人がいる場合

1/4子供たち1/4という割合です。子供は3人いるので、それぞれ1/12ずつ遺留分があります。

妻と子3人の遺留分割合の図

4.被相続人に子供のみがいる場合

子供たち1/4という割合です。子供は2人いるので、それぞれ1/4ずつ遺留分があります。

子2人の遺留分割合の図

5.被相続人に子供がいない場合

1/3両親1/6という割合です。父親はすでに死亡しているので、母親1/6の遺留分があります。

母のみの遺留分割合の図

6.被相続人に兄弟だけがいる場合

兄弟姉妹に遺留分はありません。

兄のみの遺留分割合の図

遺留分放棄

遺留分の放棄は、相続放棄と違って、相続開始前に放棄することができます。相続開始前に遺留分を放棄する場合は、家庭裁判所への申立てが必要です(「遺留分放棄許可審判の申立」)。

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