徹底解説!相続人調査

こんなとき,あなたならどうしますか
亡くなった夫の相続人は
妻である私と子供たちだけだから
わざわざ書類を取り寄せて相続人を調べる必要はないかしら?
これで解決!相続人調査は必要です!

相続人調査は必要です!

相続人の間で遺産分割をする場合、相続人が誰であるか、明らかにしておく必要があります。

「夫の相続人は私と子供だけだから、そんなのいちいち調査する必要はないわ。」と思われるかもしれませんが、たとえば相続により、不動産の名義人を変更する場合など、金融機関や法務局などの第三者が法定相続人を確認するためには、必ず相続人調査をしておかなければなりません。

相続財産の調査方法について、詳しく解説いたします。


  1. 相続人調査の方法
  2. 戸籍の読み取り

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相続人調査の方法

戸籍全部事項証明書 除斥謄本 改製原戸籍謄本

相続人を調査するためには、戸籍謄本(または除籍謄本)、住民票の除票などを取り寄せます。被相続人の死亡の証明になります。

次に、被相続人が12,3才から現在までの、すべての戸籍を集めます。(被相続人の両親の戸籍を収集する必要がある場合もあります。)

被相続人が本籍を異動していない場合には、本籍地の市町村役場で、被相続人の身分関係がわかる謄本をすべて申請したい旨を伝えれば、すべての謄本がそろいますが、そうでない場合には、謄本の記載事項にさかのぼって、各市町村役場にそれぞれ申請をしなければなりません。古い謄本だと、手書きで書いてあるものもあり、判読などがとても難しいこともあります。

戸籍の請求は、市町村役場へ直接出向く方法と、郵送で取り寄せる方法があります。郵送で請求する場合は、以下のものを準備して各市町村役場へ送付します。

申請用紙
市町村役場のホームページからダウンロードする等の方法で入手します
定額小為替
郵便局で購入します。それぞれの市町村役場や請求する戸籍の種類によって、必要な金額は異なります。
返信用封筒
戸籍を送付してもらうためのものです。市町村役場によって、必要な場合があります。

戸籍の読み取り

住民票 除票

戸籍をどのように読み取れば、相続人を調査することができるのでしょうか?ここでは、戸籍の読み取り方法を、例を挙げて説明します。

こちらの住民票の除票から○山 □夫氏の相続人を調査します。○山 □夫氏が12,3歳くらいまでにさかのぼって戸籍を取り寄せます。この住民票の除籍を参考に
氏  名:○山 □夫
本  籍:横浜市旭区○○町
戸籍種別:戸籍謄本
または除籍謄本または改製原戸籍
を取り寄せます。

戸籍謄本の読み取り

戸籍を取り寄せたところ、下図のような戸籍謄本を入手しました。ここから分かることを読み取りましょう。

新戸籍編成につき除籍 転籍届出
  • この戸籍は、□夫氏が55歳(昭和60年)のときに、横浜市金沢区××町から転籍して作成された戸籍だということがわかります。
  • ここから、□夫氏は昭和5年横浜市金沢区××町でうまれ、25歳(昭和30年)のときに△子氏と結婚し、80歳(平成22年)で死亡したことがわかります。
  • ここから、△子氏は昭和10年宮崎県宮崎市○○町でうまれ、20歳(昭和30年)のときに□夫氏と結婚したことがわかります。
  • ここから、□夫氏と△子氏の間に、長男1■介氏がいることがわかります。
  • ここから、□夫氏と△子氏の間に、長女▲美氏がおり、30歳(平成12年)のときに◎谷◎郎氏と結婚して、横浜市青葉区△△町に転籍したことがわかります。
妻 長男 長女この戸籍謄本から、右図のような家系図を描くことができます。この戸籍謄本は、□夫氏が55歳(昭和60年)から80歳(平成22年)までのことが記載されています。これだけでは相続人調査は不十分ですので、□夫氏が55歳(昭和60年)以前の戸籍を取り寄せなければなりません。この戸籍謄本に”横浜市金沢区××町から転籍届出”とありますので
氏  名:○山 □夫
本  籍:横浜市金沢区××町
戸籍種別:除籍謄本

を取り寄せます。

除籍謄本の読み取り

戸籍を取り寄せたところ、下図のような除籍謄本を入手しました。ここから分かることを読み取りましょう。

除籍 新戸籍編製につき除籍 戸籍から本戸籍編製
  • この戸籍は、□夫氏が28歳(昭和33年)のときに、法務省令により改製されて作成された戸籍だということがわかります。
  • ここから、△子氏には、前夫の◎尾◎三氏との間に、▲太氏という子供がいて、□夫氏と再婚する際に、□夫氏が▲太氏を養子縁組したことがわかります。さらに▲太氏は28歳(昭和57年)のとき、◎本◎子氏と結婚し、この戸籍から除籍されたことがわかります。
養子 長男 長女 妻この戸籍から、以下のような家系図を描くことができます。この除籍謄本から前の戸籍謄本からはわからない新しい事実が判明しました。□夫氏と△子氏の間に、▲太氏という養子がたことです。「Ⅰ」で確認した戸籍謄本の時点では、▲太氏は、既に結婚して転籍したため、▲太氏についての記載がなかったのです。養子にも相続権がありますので、▲太氏は相続人となります。この除籍謄本□夫氏が28歳(昭和33年)から55歳(昭和60年)までのことが記載されています。これだけでは相続人調査は不十分ですので、□夫氏が28歳(昭和33年)以前の戸籍を取り寄せなければなりません。そこで除籍謄本を見てみると、”法務省令第弐拾七号により改製”とあります。”改製”とは、法令などにより、戸籍が大きく作り替えられることをいいます。”改製”される前の戸籍のことを改製原戸籍といいます。今回は、この除籍謄本の前の、改製原戸籍が必要です。
氏  名:○山 □夫
本  籍:横浜市金沢区××町
戸籍種別:改製原戸籍
を取り寄せます。

改製原戸籍の読み取り

戸籍を取り寄せたところ、下図のような改製原戸籍を入手しました。ここから分かることを読み取りましょう。

改製原戸籍 前戸主隠居 家督相続届出 本戸籍消除 法務省令第二十七号により
  • この戸籍は、□夫氏が生まれてから28歳(昭和33年)までの戸籍だということがわかります。
    妻 養子 長男 長女いままでの戸籍から家系図を描くと、右図のようになります。
    現時点で、□夫氏の相続人は
    妻である△子氏、
    養子である▲太氏、
    長男である■介氏、
    長女である▲美
    の4名です。
    ここで相続人調査は終わりではありません。この4名の相続人のなかで、生存が確認されているのは、妻の△子氏と長男■助氏だけです。「Ⅱ」の除籍謄本上ですでに除籍されている養子の▲太氏と、「Ⅰ」の戸籍謄本上ですでに除籍されている長女の▲美氏の生存の確認をとるため
    氏  名:○山 ▲太
    本  籍:大阪府大阪市○○町
    戸籍種別:戸籍謄本
    または除籍謄本
    ※ (2)除籍謄本を参照

    氏  名:◎谷 ▲美
    本  籍:横浜市青葉区××町
    戸籍種別:戸籍謄本
    または除籍謄本
    ※ (1)戸籍謄本を参照
    を取り寄せ、それぞれの相続人の生存を確認します。

戸籍で生存確認

戸籍を取り寄せたところ、下図のような戸籍謄本を入手しました。

全部事項証明 本籍 氏名 除籍 死亡日 死亡時分 死亡地 届出日

養子の▲太氏については(左図)生存の確認がとれましたが、長女のの▲美氏については(右図)既に死亡していることがわかりました。ここまでの調査をまとめると以下のようになります。

妻 養子 長男 長女 □夫氏の相続人は
妻の△子氏、養子の▲太氏、長男の■助
の3名であることがわかりました。
以上で相続人調査は完了です。

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