弁護士が解説!相続問題用語集

代償分割(だいしょうぶんかつ)

遺産相続人の誰かが取得し、残りの人には、相続分の金銭(代償金)を支払う形での遺産分割です。代償金を支払う余裕がある場合には望ましい分け方と言えます。

単純承認(たんじゅんしょうにん)

相続放棄(一切の相続をしない)も限定承認相続財産の限度で相続債務を支払う)もせずに、そのまま財産と債務の両方を相続により引き継ぐことです。

代襲相続(だいしゅうそうぞく)

被相続人の子供が既に死亡してしまっているなどの場合、その孫が相続したり、兄弟姉妹が既に死亡してしまっている場合に、甥や姪が相続することを言います。ここでの”代襲”とは、”家系を受け継ぐ”、”代わりに相続する”という意味です。

嫡出子(ちゃくしゅつし)

結婚している男女から生まれた子供のことをいいます。 そうでない子供を非嫡出子といいます。非嫡出子は相続上不利なことがありましたが、平成25年12月5日に民法の一部を改正する法律が成立し、非嫡出子の相続分と嫡出子の相続分は同等になりました。

調停委員(ちょうていいいん)

裁判所での調停で、紛争の解決にあたる人です。家庭裁判所での調停では、通常、男女1名ずつの2名です。ご自身で調停していて、調停委員が相手の言い分ばかり聞いていると感じたら、弁護士への依頼を検討してみる必要があります。

調停調書(ちょうていちょうしょ)

調停でまとまった合意内容を記載した文書です。遺産分割の調停であれば、遺産分割調停調書があれば遺産分割協議書は不要です。

直系卑属(ちょっけいひぞく)

子供→孫→ひ孫という方向での親族のことをいいます。 ”卑属”に”卑しい”という漢字を使用しているのは、儒教的価値観の流れでしょう(現在の民法の基本は、明治時代に作られました)。

直系尊属(ちょっけいそんぞく)

親→祖父母→曾祖父母という方向での親族のことをいいます。

伝染病隔離者の遺言(でんせんびょうかくりしゃのいごん・でんせんびょうかくりしゃのゆいごん)

伝染病のために行政処分で隔離されている人が、警察官1名と証人1名の立会で作成する遺言です。 刑務所にいる場合もこの遺言ができると解されています。

特別代理人(とくべつだいりにん)

未成年の子とその親が、ともに相続人で、遺産分割の話し合いをする場合のように、親と子が利益相反になる場合は、家庭裁判所に特別代理人を選任してもらいます。

特別受益(とくべつじゅえき)

相続の際、生前贈与などを受けていた相続人相続分を、もらっている分だけ少なくするものです。すべての生前贈与等が入るわけではなく、遺贈、婚姻・養子縁組のための贈与、生計の資本のため贈与 に限られます。

特別方式遺言(とくべつほうしきいごん・とくべつほうしきゆいごん)

普通方式の遺言(自筆証書遺言、公正証書遺言、秘密証書遺言)の利用が困難な場合(特に、公証人の関与が必要な、公正証書遺言、秘密証書遺言の場合)に、その要件を緩和して認められる遺言です。死亡危急者の遺言、伝染病隔離者の遺言、在船者の遺言、船舶遭難者の遺言があります。

特定遺贈(とくていいぞう)

包括遺贈と異なり、特定の物を遺贈することをいいます。たとえば「○○の土地を包括遺贈する」とは異なり、「○○の土地を遺贈する」など、特定のものを指定します。

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