相続放棄・限定承認解決事例

当事務所で取り扱った、相続放棄や限定承認に関するご依頼の、解決事例の一部をご紹介いたします。

財産が遠くにあるから相続したくない！

【状況】
負債はなかったが、相続する物件は遠方にあり、管理に手間がかかる上、買い手もなかなかつきにくいものであった。

物件のある現地の家庭裁判所での相続放棄手続きを代理し、依頼者は財産管理の負担から逃れることができた。

【状況】
父親が亡くなって１０か月近くたってから遺産分割協議書を作成し、押印した。しかし、その数か月後、父親に多額の借金があることが判明。

家庭裁判所に相続放棄の手続きを申し出るが、相続放棄は期間が過ぎてしまっていることにより、認められなかった。そこで、高等裁判所に不服申し立てをしたところ、家庭裁判所の判断を取り消し、相続放棄が認められ、借金の責任を免れた。

【状況】
長年別居していた父親が死亡。借金があるとは思ってもいなかった。死亡後半年以上経って、突然多額の借金が判明。

家庭裁判所に事情を説明した上で、相続放棄の申し立てをして、受理された。借金の責任を免れた。

【状況】
疎遠だった父親が死亡。財産として自宅があることはわかっていたが、父親は自営業だったので、それに伴う負債状況は全くわからない。

負債状況を調査したところ、借金の方が多いことが判明したので、相続放棄手続きをとって、負債の支払い責任を免れた。

【状況】
父親が亡くなってから１０年近くたって、突然父親の借金の件について、弁護士から請求書が届いた。

裁判所に事情を説明した上で、相続放棄の申し立てをし、受理された。借金の責任から免除されることができた。

【状況】
父親が死亡したが、借金が多額に上った。しかし、取引が古いことから、状況によっては過払いが生じている可能性があった。また、父親には交通事故の被害者として未解決の事件が残っていたので、１００万円単位での損害賠償を請求する権利ある。

限定承認を申し立て、借金が過払い金や損害賠償金より高額だった場合のリスクを回避。さらに、回収した過払い金や損害賠償金で、残っていた借金を返済。最終的に３００万円近いプラスになった。

【状況】
亡くなった弟は、既に亡くなっている母の賃貸不動産を含む財産を相続している可能性がある一方、消費者金融等から多額の借金をしており、借金が多いのか財産が多いのか不明な状況だった。

消費者金融等の過払いを調査するとともに、賃貸不動産の相続関係についても調査。賃貸不動産は、弟が生前に作成した母の遺産分割協議書により相続していないことが判明した。財産は大幅なマイナスになることが確認できたため、相続放棄することで解決することができた。

【状況】
父親が死亡したが、借金が多額に上ったため、相続放棄したいが、そうすると父親に借金があったことが、兄弟に知られてしまう。事情があり、兄弟には内緒にしたい。

限定承認手続きを取ることによって、父親の借金のことを兄弟に知られないまま、借金の負担から回避することができた。