遺言書はなぜ必要か
「ある日突然、裁判所から呼出状が届いた。よくよく見てみると、裁判を起こした相手は実の兄弟だった!まさか自分が相続争いに巻き込まれることになるとは・・・。」
このような話は、決して珍しいことではありません。たとえ家族であっても、考え方は人それぞれ。相続について、家族の中での少しずつの考え方の相違が思わぬ相続争いに発展してしまうかもしれません。そんなとき、役に立つのが遺言書です。遺言書があれば、自分の死後、自分の財産を誰にどれだけ残すかを指定しておくことができます。残された人たちが相続争いに巻き込まれないためにも遺言書の作成をおすすめします。
遺言書に関するこんな”勘違い”していませんか?
- 相続争いはお金持ちの家で起こることだから、自分には無関係!
- 一度遺言書を作ってしまったら、二度と書き換えはできないんでしょう?
- 相続内容については家族が理解してくれさえすればいい。遺言書はメモ書き程度ですませよう!
そんなことはありません。
”相続争いは、財産が少ない家庭ほど起こる”ともいわれています。実際に、相続争いの起こっている案件の遺産総額をみてみると、1000万円未満が多く、なかでも200万円から300万円程度が最も多いともいわれています。
そんなことはありません。
一度作ってしまった遺言書に加筆修正することはできませんが、内容を変えたいと思ったら、何度でも作り直すことが出来るのです。いつ何が起こるか分からない。いざという時の備えのために、遺言書の作成をおすすめします。
あまりおすすめできません。
自分の死後、万が一相続でトラブルが起こった場合、遺言書はとても大きな役割を果たします。ですが遺言書は、法的なルールを守って作成しないと無効になってしまいます。せっかく遺言書を作成しても、それが無効になってしまっては、遺言書を作成した意味がなくなってしまいます。専門家のアドバイスのもと、遺言書を作成することをおすすめします。